第3章 個人用保護具を知ろう有害物を吸い込まないことに重点を置いた呼吸用保護具には、酸素濃度が18%以上の環境下でのみ有効な防じんマスク、防毒マスク、電動ファン付き呼吸用保護具があります。他にも、新鮮な空気を送りながら使うため酸素濃度が低い場所でも有効な送気マスク、自給式呼吸器があります。製品の形式についても、取替え式のもの、使い捨て式のものがあり、形についても、全面形面体、半面形面体、フード型のものなどがあります。職場で使う呼吸用保護具は、吸い込む可能性があるものによって使うものが変わるんだね?作業場所の酸素濃度によっても使える保護具が違うの?大きく分けると、粉じんとヒュームとミストには防じんマスク、蒸気やガスには防毒マスクと覚えておくと良いですね。有害なガスが発生している現場で粉じんを遮断する防じんマスクを使っても、効果がないのですよ。粉じんとガスが混在するようなところでは、防じん機能付きの吸収缶を取り付けられる防毒マスクを使うと良いですね。送気マスクや自給式呼吸器は、着用者に新鮮な空気が送り込まれますので、酸素濃度が低い場所でも使用できますわよ。ところが、防じんマスクや防毒マスクは有害物を吸い込まないことが主な目的であり、酸素を供給する能力はありませんので、酸素濃度が低い環境では酸素欠乏症に陥るおそれがあるのです。防じんマスクや防毒マスクは、必ず酸素濃度が18%以上の環境で使用する必要がありますのよ。41がありますか?Q5呼吸用の保護具には、どのような種類A5
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