第3章 個人用保護具を知ろう例えば、同じ液体の塗料でも、刷毛塗りに使う速乾性の製品は溶剤がすぐに揮発するだろうし、スプレー式の製品は溶剤の揮発と一緒に細かい液の粒も噴射されるよね。どんな形態のものにばく露する可能性があるかによって、使う保護具を変える必要があるよ。特に空気の流れと温度かな。局所排気装置が設置されている環境なら、ばく露濃度はおそらく低くなるはずだから、それを考慮して保護具の性能を選ぶことができるよね。作業場内の温度が高い場合は、有機溶剤が揮発しやすくなってばく露濃度が高くなるケースがあるから、気を付ける必要があるよ。例えば、保護手袋なら、手先を使った細かい作業が必要なのに、厚みのあるごわごわした手袋で作業することは厄介だよね。作業内容によって必要な保護具の形状や性能が変わってくるよ。化学物質の形態も大事なの?作業場の環境は、何を確認すれば良いかな?作業内容はどこがポイントになるのかな?35
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