令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第5巻
17/46

第1章 職場の自律的な化学物質管理を支える化学物質管理者の仕事化学物質管理に関連するこれまでの資格者は、有機溶剤作業主任者や作業環境測定士などで、特定化学物質障害予防規則等に該当する限られた数の有害物質の管理や測定を担ってきたんだ。それに対して自律的な管理の化学物質管理者は、2,000物質以上のリスクアセスメント対象物を管理するから、自分で危険性や有害性に関する情報を探したり、自分たちの使い方は危なくないかどうかを判断したり、使う人に危険性や有害性の情報と一緒に取り扱うときの注意事項を伝えたりする力が必要になるんだ。表5-1-2最上段の「化学物質の危険性及び有害性並びに表示等」は、危険性・有害性に関する情報伝達に関する講義、次の「化学物質の危険性又は有害性等の調査」は、リスクアセスメントに関する講義だよ。これら2つの講義は、これまでの化学物質管理に関する資格者の講習などでは十分に触れられてこなかった内容の講義で、12時間のうちほぼ半分の5.5時間もかけているんだ。実習は3時間設定されているよ。これは、化学物質管理者になろうとする人に、事業場でどんなことをすれば良いかイメージできるように、危険性・有害性に関する情報の探し方、リスクアセスメントの実習、保護具の理解などを目的に設けられたんだ。なんでこのような講習内容になったの?それで危険性と有害性についての講義が多いんだね!実習もあるね!?17

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る