令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第4巻
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9第1章 化学物質のリスクアセスメント化学物質管理分野のリスクコミュニケーションとは、企業、行政、地域住民などの利害関係者の間で、化学物質の製造・使用時等に生じるリスクとそのリスクの管理方法について、相互理解のために意見交換などのコミュニケーションを行うことです。リスクコミュニケーションは、企業が自社工場の近隣住民に説明するイメージなの?職場でリスクコミュニケーションは行わないのかな?リスクコミュニケーションはもともと公害対策の分野で、企業や行政が地域住民に事業場から出る有害物質のリスクについて、どちらかと言うと安全性について一方的に説明するようなことを指していたんだ。でも、その後は住民も含め、リスクに対する相互理解、さらに議論を通して対策も考えるような意味になったんだ。一般的にはリスクが発生する前に行うことで、適切な予防措置を講じて利害関係者がリスクを回避、削減することを目的としているね。職場内ではハザードコミュニケーションが大事だと言われているよ。Q2リスクコミュニケーションとは何ですか?A2

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