令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第4巻
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第4章 皮膚等障害化学物質等への直接接触の防止保護手袋の性能(品質)は、浸透、劣化、透過で評価されますので、作業内容や取扱い物質を勘案のうえ、価格も考慮して総合的に判断する必要があります。皮膚等障害化学物質のリストに載っている物質だけでも1,000物質以上あるから、保護手袋を選ぶのは大変だよね?材質や厚さだけでは決められないこともあるよね?物質ごとに材質や厚さで使える手袋、使えない手袋の一覧表が公表されているから参考にできるよ。「皮膚障害等防止用保護具の選定マニュアル」とその参考資料の耐透過性能一覧表を確認してみよう。そうだね。例えば、細かい部品の塗装作業の際に、スキーで使うような分厚い手袋を使うと部品がうまくつかめないよね。物質の種類だけではなく、手袋を使ってどんなふうに動くのか、その作業でどのくらいの面積、あるいは時間、化学物質に触れそうなのかも考えると良いよ。価格も考えて、耐透過性能が低い手袋を短時間で新品に交換しながら使うという方法もあるね。73どのように選択するのですか?Q3皮膚等障害化学物質等を使うときの保護手袋は、A3

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