令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第4巻
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第3章 化学物質の有害性に関するリスクアセスメント作業環境のA測定とB測定は、作業場(屋内なら作業部屋)の物質の空気中濃度の値だね。濃度基準値や許容濃度の値は労働者のばく露する濃度と比較するものだから、これらの値と直接比較することはできないんだ。でも、A測定とB測定の結果、作業環境が第1管理区分であると判定された結果は、単位作業場で働いている人のリスクが非常に小さいと判断できるものだよ。個人サンプリング法のC測定とD測定も同じように、第1管理区分であれば被測定者のリスクは非常に小さいと判断できるよ。濃度基準値や許容濃度の値と作業環境測定の結果を比較して、リスクの見積りはできないの?第1管理区分であると判定された結果で、リスクを判断するんだね!65リスクの見積りに活用できますか?Q12従来実施されている作業環境測定は、A12作業環境測定の方法も、リスクの見積りの1つとして使うことができます。

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