令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第4巻
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ivaVVbVcdeIIVIVIIIIVIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIVIVIVIVIIIIIIII作業環境レベル作業時間レベルiiiiiivそうだね。だから、化学物質を変更せずにばく露レベルをIにする方法を考えるんだ。表4-3-6からばく露レベルをIにするには、作業時間レベルを「v」、作業環境レベルを「e」にしないといけないことがわかるね。ということは、年間作業時間を10時間未満(表4-3-5)にして、換気レベルを全自動化・遠隔操作・完全密閉、あるいは囲い式、プッシュプル型等の局所排気(表4-3-3)にするしかないことがわかるよ。一般的なリスクの低減対策としては、検討の優先順位があるんだよね。ところでここまでの検討では、呼吸用保護具のことは考えてこなかったね。それは保護具を着用しなくても健康で働けるような環境を目指して対策を考えてきたからなんだ。現実的には、呼吸用保護具を適切に着用して作業を継続することができる場合もあるよ。そのときには保護具の適切な選択と着用が不可欠になるよ。保護具の着用については第5巻を参考にしてね!表4-3-6 ばく露レベルの区分(再掲)年間の作業時間を10時間未満にしようとすると、1人の労働者が1年で1週間くらいしか作業できないことになっちゃうね。それは現実的ではないなぁ……。換気装置を取り換えるのはお金がかかることだし、そう簡単にできるわけがないよね。他にばく露濃度を低減する方法はないのかな?54

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