令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第4巻
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リスクアセスメント以外の対応との関係マトリクス法でリスクを見積もると、発がん性がGHSで区分1に分類される物質についても、ばく露レベルが「I」であれば、リスクレベル3で中程度のリスクとなり、リスクレベルが「4」や「5」になる場合の方がリスク低減措置の優先度が高いという結果になります。一方、発がん性区分1の物質のうち、がん原性物質の対象物質に指定されている物質については、リスクレベルに関係なく、取扱い業務における作業歴の記録、ならびに健康診断の結果を30年間保存しなければならない可能性があり、注意が必要です。48

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