令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第4巻
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健康有害性の重大さはそれぞれの物質に固有で潜在的なものだから、有害性の影響を小さくするためには物質を変えるしかないんだ。一方、労働者のばく露量は、作業時間、取扱量、揮発性・飛散性、換気条件、作業手順、保護具着用の有無などが関係するから、これらの条件によって変わるんだ。そうだね。だからリスクアセスメントで鍵となる情報は、ばく露量なんだ。労働量は異なるよ。だからその物質がどのような場面で使われているのかを想定して、情報を整理しておく準備がとても重要なんだ。次のページの図に示したペイント製造の例を見てみよう。化学物質を使う作業を水色の四角に挙げているよ。このうち、実際に作業する人が化学物質にばく露する場面はどれか考えてみてね!その中で、なぜばく露量がポイントになるの?そうか! ばく露量は、化学物質を使う作業の内容や方法、周囲の状況などによって変わるってことだね!者個人の作業の仕方(道具の使い方、動き方、呼吸法など)によってもばく露化学物質をばく露する場面はどうやって考えれば良いかな?38

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