令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第4巻
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第3章 化学物質の有害性に関するリスクアセスメント作業環境測定・個人サンプリング法による作業環境測定(C・D測定)は、個人ばく露測定とその結果の統計的な評価を兼ねることができる・工学的対策の設計と評価を実施する場合には、試料採取箇所は、良くデザインされた場の測定が活用できる・測定のコストがかかる・専門家(作業環境測定士等)の関与が望ましい・場の測定(A・B測定)の場合には、労働者のばく露を評価できない・測定可能な物質は100物質程度リスクアセスメントは表4-3-1に示したように、濃度の測定を伴わないリスクアセスメント、濃度の測定を伴うリスクアセスメントといろいろな方法が示されているね。もちろん、このほかの方法を使用しても良いよ。濃度を測ることは時間やお金がかかる方法だから、まずは濃度の測定を伴わないリスクアセスメントを考えるのが一般的だよ。リスクアセスメントの結果、ばく露レベルが許容できない可能性がある場合には測定をするという考え方だね。ただ、濃度の測定を伴わない方法で結果に確信が持てない場合には、最初から検知管などの簡易測定を選択する場合もあると思うよ。この表にある方法は基本的に経気道、つまり、呼吸を通して体内に入るケースを考えたものだね。始めは濃度の測定をしない方法を選択するのかな?濃度を測るのは、化学物質を吸い込む可能性がある使い方をしている場合だね。35職場のあんぜんサイト:https://anzeninfo.mhlw.go.jp/ 等を参考に作成

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