令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第4巻
29/82

第2章 化学物質の危険性に関するリスクアセスメント可燃物、酸素(空気)、着火源の3つだよね!なるほど。でも、自動車整備工場で塗装するときに空気を遮断するのは現実的じゃないね……。可燃物を適切に管理するってどういうこと?あたり!このうち酸素については、化学物質が配管に囲まれた化学プラントのように閉じられた空間の中にあれば、空気に触れるかどうかをある程度管理することができるんだ。そうだね。一般の作業場は開放系で空気は常に存在するよね。だから、可燃物と着火源を適切に管理して爆発や火災を抑えるんだ。可燃物にはガス、ガソリン、有機溶剤、粉じんなどいろいろあるけど、これらにはそれぞれ着火する温度や濃度範囲の条件があるんだ。だから、爆発や火災が起きないような条件にしておくことが大事だよ。例えば、操作温度が高くなりすぎないように作業場の温度管理をしたり、ガスや蒸気の濃度が高くならないように適切な換気を行うなどの対策が必要だよ。29

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る