リスクアセスメント対象物の場合、「リスクアセスメント対象物による危険性又は有害性の程度」とそのリスクアセスメント対象物を取り扱う際の「作業方法、設備等によって危害が起きるおそれの程度」を考えるんだ。爆発や火災などの危険性は、爆発物や可燃物といったリスクアセスメント対象物(混合物を含む)の量、爆発や燃焼の原因となる着火源の有無などで作業ごとに評価するよ。火災が起きたときに付近にある可燃物の量で災害の大きさが変わるし、可燃物の近くに着火源があるとないとで火災が起きる可能性は異なるよね。「リスクアセスメント対象物による有害性の程度(重大さ)」と「労働者のばく露量」を考慮するよ。有害性の重大さで見ると、薬を塗らずに2~3日で跡形もなく完治する皮膚炎と、放っておくと命にかかわるようながんとでは、がんの方が危ないと考えるよね。リスクの見積りにばく露量を考慮するのは、化学物質の有害性がどんなに重大でも、労働者が一切ばく露しなければ、リスクは懸念されないからだね。ばく露量は、実際に濃度を測る(実測)か、計算などの方法で推定して求めるよ。リスクの大きさって、どうやって見積もるの?有害性はどうかな?14Q4リスクの見積りとは何ですか?A4リスクの見積り(大きさの推定)とは、危害の可能性を見積もることです。
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