令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第3巻
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第5章 ラベル表示とSDSを読むGHSの絵表示の優先順位43そこで、読むべきなのが⑥「注意書き」だよ。そこには「危険有害性情報」に記載されている危害の可能性(リスク)を低減するために必要な行動が示されているよ。例えば、可燃物なら着火源を避ける、吸い込むと有毒なら吸入しない、換気の良い場所で保管するとか、また、状況によっては保護具を付けるとかだね。GHSでは1つの危険有害性情報に対してたくさんの注意書きが設定されているから、ラベル表示を作る人が製品の使われ方を考慮して必要な内容を選択するようになっているんだ。そうだね。ラベルには化学品を安全に取り扱うための大事な情報が簡潔に示されているよ。その化学品が危ないとわかったら、取り扱いに気を付けないといけないね!取り扱う人はまず「危険有害性情報」を理解して、「注意書き」に従ってリスクを低減するための行動をとるんだね。GHS分類を実施した結果、化学物質または混合物が複数の危険性・有害性を示す場合があります。GHSでは、ラベル表示において健康に対する有害性のシンボルの割り当てに、以下の優先順位が設定されています。a) どくろを適用する場合、感嘆符は使用しないb) 皮膚腐食性または眼に対する重篤な損傷性で腐食性を適用した場合、皮膚/眼刺激性を表す感嘆符は使用しないc) 呼吸器感作性で健康有害性を適用した場合、皮膚感作性または皮膚/眼刺激性を表す感嘆符は使用しない

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