令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第3巻
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第2章 化学品の危険性・有害性の伝え方25分類項目が設定されていない種類の危険性・有害性もあるの?分類基準が設定されていない範囲でも、危険な場合があるの?例えば、粉じん爆発については、GHSでは分類項目としての設定も分類基準もないけど、大きな災害になることもあって危険だよ。職場のあんぜんサイトに紹介されている例の一つに、アルミニウムとマグネシウムの合金を粉砕加工する作業中に粉じん爆発という災害事例もあるよ。そうだね。例えば、引火性液体で引火点が93℃を超えている物質はGHS分類の区分には該当しないけど、その液体を加熱したら火がつくことがあるよね。実際に機械油の一種は引火点が230℃程度だからGHSの引火性液体の区分には該当しないけど、周りで大きな火災が起きたらこの機械油にもおそらく火がつくよね。この機械油は日本の消防法では引火性液体の第四石油類に分類される危険物に該当して、貯蔵量や取扱量に応じた規制を受けるよ。GHSの分類項目が設定されていない種類の危険性・有害性があるケース、分類基準が設定されていない範囲にも危険性・有害性が示されるケースなどがあります。険性・有害性とは何ですか?Q5GHSの分類項目や分類基準に当てはまらない危A5

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