令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第3巻
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24ラベルには危険性・有害性を示す情報が記載されないし、SDSには「分類に利用できる情報が得られていない」と記載されることになるよ。ただ、GHSは危険性・有害性の有無を調べて、あれば危険性・有害性に応じた注意事項を守って安全に取り扱おうねと伝えるシステムだから、本来なら危険性・有害性が示されていない製品はラベルやSDSを作る対象にはならないんだ。法令でラベル表示やSDSを提供しなくてはならないと決められている場合は、もちろんその法令に従うよ。そうだね。分類したタイミングではGHSの分類に使える情報がなくて分類区分は不明なだけで、将来新しいデータが得られて危険性・有害性が見つかるかもしれないし、GHSの分類項目や分類基準には当てはまらない危険性・有害性も見つかるかもしれない。例えGHSの分類区分に当てはまっていないからといって、危険性・有害性がまったくないとは言い切れないよね。だから、危険有害性情報が何も記載されていないことが安全を意味しているとは限らないよ。その場合、ラベルやSDSはどうなるの?ラベルやSDSに危険性・有害性が示されていない製品が安全とは限らないってことだね

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