14ある化学品について火がつきやすいとか、アレルギーを引き起こすといった性質を持っていることがわかっているなら、そういう情報はその化学品を買う人や扱う人にも教えてほしいよね。GHS分類の結果は、「引火性液体:区分3」とか、「発がん性:区分2」のように表されるよね? これだけ伝えられてもわからないような気がするんだけど……?だから、分類して区分が付いたらその情報を伝えることがGHSで仕組み化されているよ。GHSでは、分類結果の意味を簡潔に説明するフレーズの「危険有害性情報」が危険性・有害性の項目と区分の組み合わせごとに割り当てられているんだ。例えば、「発がん性:区分2」と分類されたら、「発がんのおそれの疑い」という文言で伝えることが決められているよ。この文言が「危険有害性情報」だね。さらに、区分に対応する「絵表示」、「注意喚起語」、「注意書き」も決められていて、これら「危険有害性情報」、「絵表示」、「注意喚起語」、「注意書き」のセットでラベル表示やSDSに記載して、危険性や有害性の情報を伝えるんだ。だから、化学品を受け取った担当者や取り扱う労働者が見るのは「危険有害性情報」、「絵表示」、「注意喚起語」、「注意書き」になるんだ。これらの情報は表3-1-1の例を参考にしてね。その化学品に危険性や有害性があって分類区分がついた場合には、その情報について化学品を運ぶ人や扱う人に伝えます。分類結果に応じて伝えるための文言等が決められていて、「危険有害性情報」、「絵表示」、「注意喚起語」、「注意書き」をそれぞれラベル表示と安全データシート(SDS)に記載します(第2章Q1参照)。方法でその情報を伝えるのですか?Q4GHS分類の結果が出たら、どのようなA4
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