令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第2巻
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88毎日のように連続して化学品をばく露することによって特定の臓器に悪影響を及ぼす性質は、GHSで特定標的臓器毒性(反復ばく露)に分類されるよ。塗料の溶剤などに用いられることがあるキシレンに慢性的にばく露された労働者には、頭痛や興奮、神経衰弱、自律神経失調症などの神経系への影響と肺機能障害も報告されていて、キシレンはGHSの特定標的臓器毒性(反復ばく露)「区分1(神経系、呼吸器)※14」に分類されているよ。特定標的臓器毒性には反復ばく露もあるんだね?※14 平成26年度分類実施特定標的臓器毒性(反復ばく露)は、「物質または混合物への反復ばく露後に起こる、特異的な標的臓器への影響をさす」と定義されており、可逆的、不可逆的、あるいは急性、または遅発性両方の機能を損ないうる、そして急性毒性、皮膚腐食性/刺激性、重篤な眼に対する損傷性/眼刺激性、呼吸器感作性または皮膚感作性、生殖細胞変異原性、発がん性、生殖毒性および誤えん有害性では検討されていないすべての重大な健康への影響がこれに含まれます。のようなものですか?Q10GHSの特定標的臓器毒性(反復ばく露)とは、どA10

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