令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第2巻
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8GHSは、化学品がどう危ないかを調べて、その情報をみんなで共有するための仕組みなんだね!その仕組みは国連で決められたの?そうなんだ! GHSは化学品ごとに危険性・有害性を特定して、その情報を化学品を取り扱うすべての人たちに伝えるためにできたシステムだよ。例え危ない化学品だとしても、どう危ないかの情報が伝われば取り扱う際の注意点がわかって安全に使えるようになるよね。GHSは国連のGHS専門家小委員会という組織で話し合って決められて、GHS文書として公表されているよ。文書は定期的に見直されていて、2年ごとに改訂されているんだ。注1 本書では、労働安全衛生法の関係法令等において「化学物質」と表記されている用語は法規の用語に合わせて「化学物質」、国連GHS 文書仮訳やJIS Z 7252:2019/JIS Z 7253:2019 において「化学物質又は混合物」を指す「化学品」の意味で使われる場合は「化学品」と表記しています。その他、「混合物」に対義する「単一物質」の意味で「化学物質」を用いる場合もあり、厳密な使い分けは困難であることをご了承ください。GHSは「化学品注1の分類および表示に関する世界調和システム」of Chemicals)のことで、国連文書として公表されています。GHSは化学品の危険性や有害性を国際的に統一された基準をもとに分類し、その結果をラベル表示や安全データシート(SDS)で伝えるシステムのことです。(Globally Harmonized System of Classification and Labelling Q1GHSとは何ですか?A1

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