令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第2巻
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第4章 GHSで知ることができる健康有害性75一般的にアレルギー反応は個人差が大きいと言われているよ。だからまずアレルギーが出やすい人にはその原因となる物質を使わせないことが大事だね。アレルギーが出ない人も感作性物質を扱うときは、吸い込まないようにマスクをすること、よく換気をすること、肌に触れないように手袋、保護衣などを着用することが重要だよ。そうなんだ。アレルギーの原因物質を取り込んだときに原因物質の情報を記憶することを感作、次に取り込まれたときに記憶された情報が呼び出されて症状が現れることを惹起と言うよ。感作されるときのばく露濃度より低い濃度でばく露しても惹起してアレルギー症状が出てしまうんだ。だからアレルギーを発症した人は、原因物質へのばく露を極力避けなければならないよ。呼吸器感作性や皮膚感作性による災害を防ぐためには、どうすれば良いかな?アレルギーの原因に接触しないことが大事なんだね?

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