第3章 GHSで知ることができる物理化学的危険性57酸化性物質はそれ自体が燃えるわけではないということは、ある物質が酸化性液体/固体に該当するかどうかは、どんな方法で判断するの?具体的にどんな物質が酸化性液体/固体に該当するの?その物質と燃えやすいものの代表選手のセルロースを混ぜて作った混合物が燃えるかどうかの試験をするんだ。基準となる混合物(過酸化カルシウムとセルロース)の試験結果と比べて、燃焼時間が長いか短いかで評価されて区分が割り当てられるよ。酸化性液体に分類される物質は、五弗化臭素※41、過酸化水素※42などがあるよ。過酸化水素のように安定化剤の存在や水溶液濃度によって区分が変わることもあるんだ。酸化性固体の例は、過酸化ナトリウム(区分1※43)、硝酸銀(区分2※44)、次亜塩素酸カルシウム(区分2※45)、過マンガン酸カリウム(区分2※44)、硝酸ナトリウム(区分3※46)などがあるよ。※41 平成18年度分類実施、※42 平成25年度分類実施、※43 令和元年度分類実施、※44 平成26年度分類実施、※45 令和2年度分類実施、※46 平成22年度分類実施「それ自体は必ずしも可燃性を有しないが、一般的には酸素の発生により、他の物質を燃焼させまたは燃焼を助長させるおそれのある液体/固体」と定義されています。うなものですか?Q15GHSの酸化性液体/固体とは、どのよA15
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