46そうだね。火の元(着火源)があるときに火がついて燃え広がる液体だよ。引火性液体は、引火点と初留点に基づく引火のしやすさで区分が決まるんだ。引火点とは、着火源を液面に近づけたときに燃焼が始まる最も低い温度のことだよ。初留点は単一成分の場合には沸点と同じ値なんだ。単一成分の沸点は、液体の飽和蒸気圧が外圧と等しくなる温度のことだね。字が小さいほど、より低温で火がつきやすい物質だよ。物質としては液体なんだけど、液体から発せられる蒸気に引火する場合も多くて、目に見える液体から離れたところで火がつくこともあるよ。引火性液体は、火がつきやすい液体ということなの?引火点が93℃以下の液体は、区分1~4のどれかに割り当てられ、区分の数表2-3-2 引火性液体の種類※18 平成18年度分類実施、※19 平成27年度分類実施、※20 令和5年度分類実施、※21 平成26年度分類実施、※22 平成24年度分類実施、※23 平成20年度分類実施、※24 平成21年度分類実施、※25 令和3年度分類実施、※26 平成28年度分類実施より低温で火がつきやすい区分区分1引火点<23℃および初留点≦35℃シアン化水素※18、アセトアルデヒド※19、フラン※20など区分2引火点<23℃および初留点>35℃アセトン※21、トルエン※22、ジエチルアミン※21、アセチル区分3引火点≧23℃および≦60℃区分4引火点>60℃および≦93℃分類基準クロリド※23、メタノール※24などアクリル酸※21、クメン※25、酢酸※24などニトロベンゼン※26、ベンズアルデヒド※19など引火性液体の例Q9GHSの引火性液体とは、どのようなものですか?A9「引火点が93℃以下の液体」と定義されています。
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