令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第2巻
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40そうだね。ガスや液体、粉末を噴射するスプレー缶をイメージしてもらうとわかりやすいかな。泡で出てくるものもあるね。エアゾールは容器を熱すると爆発したり、破裂したりすることが危険なんだ。しかも爆発や破裂によって出てきた中身が燃えやすいものだと、より危険だよね。危険性の重大性(区分)は、火がつきやすい成分の含有割合のほか、噴出口からの着火距離(火炎長)や炎の高さ(泡の場合)などで評価されるよ。エアゾールは吹き付けたい内容物(例えば消臭成分)とそれを噴射する物質(ガス)で構成されているけど、この噴射するガスには液化ガス(液化石油ガスやジメチルエーテルなど)と圧縮ガス(炭酸ガスや窒素ガス)がある。つまり、熱せられたときの被害はこれらの噴射ガスの種類によっても異なるんだ。エアゾールは、トイレの消臭スプレーみたいなもののことかな?エアゾールの危険性は、どうやってランク付けしているの?「エアゾール、すなわちエアゾール噴霧器とは、圧縮ガス、液化ガスまたは溶解ガス(液状、ペースト状または粉末を含む場合もある)を内蔵する金属製、ガラス製またはプラスチック製の再充填が不能な容器に、内容物をガス中に浮遊する固体もしくは液体の粒子として、または液体中またはガス中に泡状、ペースト状もしくは粉状として噴霧する噴射装置を取り付けたもの」と定義されています。「加圧下化学品とは、エアゾール噴霧器ではなく、かつ高圧ガスとは分類されない、圧力容器中で20℃において200kPa以上(ゲージ圧)の圧力でガスにより加圧された液体または固体(例えばペーストまたは粉体)」と定義されています。のようなものですか?Q6GHSのエアゾールおよび加圧下化学品とは、どA6

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