令和6年度 化学物質管理に関する初心者向け解説教材 第2巻
37/102

第3章 GHSで知ることができる物理化学的危険性37そのためには、適切な貯蔵量で、温度、衝撃、着火源などを管理することがとても重要だよ。爆発物による災害を防ぐには、どうすれば良いかな?着火源工場や工事現場で一般的に想定される着火源の一例を紹介します。■溶接火花溶接作業中に発生する火花が可燃物等に引火することがあります。■一般電気器具電気機器内の配線が断線したり、絶縁体が劣化したりすると電気がショートし、熱を発生させます。また、電気機器を長時間連続して使用すると、部品や回路が過熱することがあります。このように発生した熱が可燃物等に接触すると火災の原因となることがあります。電源のON-OFF時の電気火花が着火源となることもあります。■静電気ある物体が帯電しているときに静電気が発生し、電位差のある別の物体と接触すると電荷が放電され、この放電によって空気中に火花が発生します。■その他:休憩時タバコを吸う等で火をつけるときには近くの可燃物、作業服や身体に付着した有機溶剤などに注意が必要です。

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る