第1章 GHSで危険性・有害性を理解する11労働安全衛生の分野では、どうやって情報を伝えていたの?日本の労働分野でも、以前から危険性や有害性の情報を伝えているよね?欧州では輸送の分野より少し遅れた1970年代から労働者や消費者が使うすべての化学製品について危険性や有害性があるかどうかを事業者が判断して、危険性・有害性をラベルで伝えなければ売ってはいけないことになったよ。米国では1980年代に、業務で使う化学製品について事業者が米国独自の基準に基づいて危険性や有害性があると判断した場合、労働者にその危険性・有害性を知らせなければならないことになったんだ。1970年代から危険性・有害性をラベルで伝えていたよ。ただ、その対象は法令で指定された約100物質だけだったんだ……。労働安全衛生の分野では、GHSが登場する前は化学物質の危険性や有害性についてどのような方法で伝えていたのですか?Q3A3日本や欧米ではラベルが用いられていました。
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