新着・更新履歴
国の審議会である「職場における化学物質等の管理のあり方に関する検討会」において、「化学物質の自律的な管理」を念頭に置いた新しい化学物質の管理体制を導入することの必要性が示され(令和3(2021)年7月)、その報告に基づき新たな政省令が公布されました(令和4(2022)年2月及び5月)。
労働者のばく露防止対策等を定めた化学物質規制体系が、化学物質ごとの個別具体的な法令による規制から、以下を原則とするリスクベースの仕組み(自律的な管理)に変わります。
2022(R4).5.31(公布日) | 2023(R5).4.1 | 2024(R6).4.1 | ||
---|---|---|---|---|
化学物質管理体系の見直し | ||||
1-1ラベル表示・通知をしなければならない化学物質の追加 | ● | |||
1-2(1)(3)ばく露を最小限度にすること (ばく露を濃度基準値以下にすること) |
● | ● | ||
1-2(2)ばく露低減措置等の意見聴取、記録作成・保存 | ● | |||
1-3皮膚等障害化学物質への直接接触の防止 (健康障害を起こすおそれのある物質関係) |
● | ● | ||
1-4衛生委員会付議事項の追加 | ● | |||
1-5がん等の遅発性疾病の把握強化 | ● | |||
1-6リスクアセスメント結果等に係る記録の作成保存 | ● | |||
1-7化学物質労災発生事業場等への労働基準監督署長による指示 | ● | |||
1-8(1)リスクアセスメントに基づく健康診断の実施・記録作成等 | ● | |||
1-8(2)がん原性物質の作業記録の保存 | ● | |||
実施体制の確立 | ||||
2-1化学物質管理者の選任義務化 | ● | |||
2-2保護具着用管理責任者の選任義務化 | ● | |||
2-3雇入れ時等教育の拡充 | ● | |||
2-4職長等に対する安全衛生教育が必要となる業種の拡大 | ● | |||
情報伝達の強化 | ||||
3-1SDS等による通知方法の柔軟化 | ● | |||
3-2SDS等の「人体に及ぼす作用」の定期確認及び更新 | ● | |||
3-3SDS等による通知事項の追加及び含有量表示の適正化 | ● | |||
3-4事業場内別容器保管時の措置の強化 | ● | |||
3-5注文者が必要な措置を講じなければならない設備の範囲の拡大 | ● | |||
4管理水準良好事業場の特別規則等適用除外 | ● | |||
5特殊健康診断の実施頻度の緩和 | ● | |||
6第三管理区分事業場の措置強化 | ● |